まだまだ肌寒い日々が続くものの、少しずつ春の訪れを感じ始めました。
本日は浜離宮恩賜庭園へ訪れました。

桜に先立ち咲き始める梅が昔からとても好き。

見事に整えられた梅の木、ほころび始めた花。

花の付き方や、額と花弁の色合い、蝋細工のような造り、スッと立ち上がる雄しべと雌しべが何とも言えず風流で。

辺り一面に漂うほのかな優しい香りも楽しめます。
本当に来てよかった♡
大手門の入り口すぐ左手には、300年前に植えられたという松の木。
太い枝が低く張り出し、大変立派です。

そしてこの時期は菜の花畑も満開になり、一面黄色くて素敵です。

江戸時代には、徳川将軍家の庭で鴨場や別邸などがあり、明治維新の後に皇室の離宮となり「浜離宮」と名前を変えたそうです。
歩いて進んでいくと大きな池があります。

潮入の池、といって海水を引き入れているため、潮の干満により池の趣が変わるそう。

ボラやハゼ、ウナギなどの海水魚がいます。
こちらは「鷹の御茶屋」。

中に入ることができ、ガイドの方が説明してくださりました。
天井も大変こだわった造り。竹が柱の間に通してあり洒落ています。

将軍のお休みする場所の下にある石は渡良瀬川から取り寄せたもの。石に合わせて木も型取りしてあります。

アシンメトリーな棚は和建築独特のものらしい。中央の竹は縄跡がついたりして大変なヴィンテージものということで高級品。

鷹の御茶屋を後にし、
お伝い橋を歩いていきます。

潮入の池の岸から中島を結ぶ橋で120メートルある総ヒノキ造りの橋。

藤棚を通って進みます、昔は橋全体に藤棚があったそうです。風流ですね。

「中島の御茶屋」で一休み。

素敵な生け花。

抹茶と和菓子のセットを頂きました。鶯が可愛い練り切り。

広い庭園を散策した後のお抹茶はひとしお。

こちらの御茶屋、テラス席もあり、
池や庭園を眺めながらゆったりと過ごせます。

歴代の将軍たちがお客と共に景色を楽しみながら食事をしたりして過ごした場所です、300年前に思いを馳せながら楽しめました。
花暦を見ながら季節ごとに花を愛でに訪れたいものです。
店名:中島の御茶屋(Nakajima Ochaya)
住所:東京都中央区浜離宮庭園1-1
アクセス:JR新橋駅 徒歩12分
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