よく晴れたある日、目黒区立駒場公園へ。
駒場通りから近い東門から中へ入ります。
日本近代文学館が公園内にあり、その中に素敵な喫茶店があるのでやってきました。
その名も「ブンダン(文壇)」。
こじんまりとした喫茶室。壁にぎっしりと本が並びます。
読んだことのある本や好きな作家の本、これから読んでみたい本など本に囲まれる幸せ。
また、作品にちなんだメニューがとても興味深いです。
■シェイクスピアのスコーン
ウィリアムシェイクスピアの代表作『マクベス』に登場するスクーンの石から名付けられたそうです。
トッピングが2種類選べるということで生クリーム&ハニーナッツをチョイス。
手で横半分にサクっと割り、一口頬張るとしっとり。シェイクスピアの生まれ故郷である、イギリス コッツウォルズへ旅したときのティータイムを思い出しました。
■珈琲 鴎外OUGAI
『ヰタ・セクスアリス』に出てくる小さな珈琲店から。
力強い味わいのマンデリン珈琲。
テラス席もあり、公園を眺めながらの一杯も良さそうです。
カフェを出た後に、駒場公園を散策。1929年築の旧前田伯爵邸洋館がありました。
館内は自由に見学ができるそうです。
1階の応接室
1階は外交団や皇族を招くパーティーが催される社交の場となっていたそうです。
ダマスク柄のクロスやカーテンのデザイン装飾などとてもドラマチックな洋館です。
2階は家族の生活の場で、夫妻の寝室や家族団らんの場でもあった婦人室、子供室などがあります。
婦人室はマントルピースなどゴージャスな装飾に目を奪われます。
「ダウントン・アビー(Downton Abbey)」に出てくるヨークシャーのカントリーハウスに作りがとても似ていて、当時の華麗な伯爵家の生活をリアルに思い描いてしまいました。
また、東の方には、立派な和館もありました。
築山と水の流れに囲まれた回遊式の庭園を見渡せる和館は当時の面影をよく残しているそうです。暑い時期は和館は風通りよく涼めて良い休憩所となりそうです。
緑溢れる公園で歴史を感じる散策ができました。
店名:ブンダン(BUNDAN COFFEE&BEER)
住所:東京都目黒区駒場4-3-55 日本近代文学館
アクセス:駒場東大前駅 徒歩8分
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